部下に関心を持つとハランスメント直行?

こんにちは。

小野 護(おのまもる)です。

きれいごとは好きではありません。

きれいごとの話を聞いて、

悲惨な結果を招いたことがあるからです。

コミュニケーションセミナーや本などでよく言われる

“あの”アドバイス。

「相手に関心を持ちましょう」

関心を持った結果、散々な目にあいました。

部下と日頃のコミュニケーションが質問攻めになります。

土日何やっているの?今まで何やってきたの?

○○○〇ハランスメント

と言われてもおかしくないくらいの質問責めです。

私はやり続けてしまう性格なので

質問の返答をされても、更に質問します。

当時は、部下のことを思っての行動ですが、

部下から見たら、余計な詮索する変なおっさんです。

これが自分の両親だったらまだ理解はできますが、

ただの会社の上司です。

一生のうちに、ほんの少しの時間しか共にしていない人から

関心を持ちましょうと、

セミナーで得た知識を鵜呑みにして実行しました。

※自分にもう少し柔軟性が必要だとは思います…

ほんとうに、うざいですよね。

客観的に自分の行動を振り返ると

うざいと感じます。

が、当時は本気の本気だったわけです。

よく、

「小野さんはしつこすぎます。上司を変えてください。」

と報告が上がらなかったと

部下を尊敬するくらいです。

ここで、お伝えしますが、部下へ関心を持つということは大切です!

※いままでの振りは何だったんだというくらいの手のひらを返しました。

大切なのは関心を持つ方向性です。

僕は間違っていました。

関心の向け先を、部下に向けていたのです。

部下に向けないで、誰に向けるんだと突っ込まれますが、

もう少し、この画面を閉じる前に聞いてください。

それは何かというと、

部下が関心のあることに関心を向けることが正解です。

今までは部下に視点が向いていましたが、

本当は部下が関心を持っていることに

関心を持つということが、

部下のモチベーションアップにつながったり

信頼関係の構築ができます。

というのも部下が関心を持っていることに

関心を持つということは

部下が欲しいと思っていることや、

面白いと思っていることがわかります。

自分が欲しいと思っていることや

面白いと思っていることに

関心を持ってくれると、嬉しくないですか?

私は嬉しく思います。

私はゴルフが好きなのですが、上司や同僚から

「ゴルフのどこがおもしろいのか?」

という風に私の関心のあることに質問をされると

嬉しくなって答えちゃいます。

むしろランチを奢っちゃいます。

そのうえ、興味を持っている風に

うなづきやあいづち、笑顔で話を聞いてもらうと

話が盛り上がっちゃって

ランチにデザートをつけて奢っちゃいます。

あなたも、自分の関心のある内容を興味深く聞かれたら

元栓が壊れた水道の蛇口のように

いつの間にか話が止まらなくなります。

これが私個人に向けられるとどうなるのか?

ということです。

「最近仕事の調子はどう?」や

「子どもの成長はどう?」

といった質問になり

「まあ普通ですね」

「大変ですよ」

といった取り繕った

表面上の会話になってしまいます。

これが関心のあることに

関心を持つとなるとどうなるか?

仕事や生活に対して

どんな関心事があるのかを確認してみます。

「仕事大変だね。どんなところに仕事のやり甲斐を感じる?」

「どんなことを行っているときが楽しい?」

「いま行っている仕事でどんなことがユーモラス?」

「職場でどんなときが役に立っているなって感じる?」

「子どもの成長を見てて何が面白いと思う?」

といった質問を投げかけて、

部下の関心事を聞き出します。

関心事を聞き出せたら、

関心事をメインに日頃の会話をしていくことです。

例えば

「いま行っている仕事でどんなことがユーモラス?」

の答えが

部下「自分のアイディアが世の中の役に立つときが面白いですね。」

あなた「そうか、役にたつアイディアをたくさん出してみよう。アイディアが出たら教えてよ。」

部下「そうですね。お願いします。」

という感じで終わったらとして、2、3日後にまた会話します。

あなた「○○さん、役に立つアイディア出た?興味があって、聞いてみちゃった。」

部下「ああーー、まだなんです。もう少し待っててください」

部下(なんだ、意外と本気で聞いててくれたんだな。)

さらに2日から3日後

あなた「(笑顔で近寄り)例の件、どう??」

(二人の隠し事的な雰囲気を出すと親密性が増します)

部下「実はこんなのはどうですか?○○○○・・・」

あなた「面白いね。良い感じだよ。」

ここでのポイントは良い面だけを見て、評価することです。

修正ポイントなどがあったら、基本的にはグッと我慢か、

話すとしても許可を取りましょう。

許可を取る場合は、

あなた「一点だけ、アドバイスしてよい?」

部下「お願いします。」

あなた「○○○(指摘ポイント)を改善したらもっと良くなるように、私は感じるけどどう?」

部下「確かに!その通りですね。改善してみます。」

あなた「良かった。頑張ってね。」

という風に、

アドバイスしてよいかの確認と

個人の意見として、指摘するということです。

個人の意見なので、採用するかどうかは部下次第です。

このあたりは

今回の件と話がずれてきてしまうので、

これまでにしますが、

部下の関心のあることに関心を持つことが

信頼関係を構築するのに大切なピースとなります。

焦らず信頼関係の構築をじっくり進めましょう。

そのために、5つのステップがあります。

1、部下の関心事を引き出す質問を行う。

2、会話をしたら、その会話を2日後、確認してみる。

3、繰り返す。

4、部下が自分から話してくれたら、その話に乗る。

5、いつのまにか信頼関係が構築される。

こんな流れです。

1か月間くらいやり続けると成果が出ます。

頑張ってくださいね。

訴えられずに良かったと胸をなでおろす管理者より

小野 護