点取り屋と点を取られない人、どちらが欲しいですが?
勝負の世界なので、どちらも欲しいのが当たり前。
そりゃ両方ですよね。
サッカーの世界だとわかりやすいんですが、こと営業組織になるとわかりずらくなってしまうので、そのあたりを本日はお伝えしていきますね。
リーダーが偉いわけではない。
様々な会社のリーダーや営業マネージャーを見てきましたが、会社内で同じような光景に出会うことになりました。
おそらくどこの会社でも同じだと思いますが、上司からの発言や指示に反論することがほとんどないということです。
そんなとき、私はよく大好きなサッカーに例えて、こんな話をしていました。
サッカーでフォワードとディフェンダー、どちらが偉いか考えても意味がないでしょう。マネージャーの私はひょっとしたら監督かもしれません。
でも監督が一人でサッカーができるのかと言えば、できないですよね。
サイドバックがいたり、ボランチがいたり、ベンチのメンバーを含めて必要なメンバーが集まって、ようやくサッカーができる。
会社もそれと同じなのだと。
たまたま今はあなたはマネージャーというポジションで、みなさんは現場というポジションをまもっているだけ。それだけの違い。単なる役割の違い。
実際に、それは間違いのない事実でした。
会社の売り上げは、お客様の単価×頻度×個数とすれば、頻度分や、接触回数分の商談や提案、クロージングがあるわけです。
営業というのは勇気がいる仕事というのはあなたも理解していると思います。
そんな大変な思いをして勝ち取ってきた受注で、自分の給料もそのおかげでもらえていることのなのだと、心底思っていました。
自分が社内にいるときでも、現場の人たちは一生懸命、感情をこめて商品を売ってくれている。どんな時でも感謝の気持ちを持っていました。
もちろん役割上、営業マンに何かを求めたり、厳しいことを言ったりすることもありますが、自分のほうが偉いのだ、という気持ちは一度も持ったことがありませんでした。
何を大切にしたほうが良いの?
つまりは何を大切にしたほうが良いのか?
それは“みんなを幸せにしたい”が原動力であるべきだと思っています。
会社の中で、営業マネージャーとして例えば挨拶を求められたり、最初に何かをしたりするというのは当然やらなければならないことだと思っていましたが、仕事が終わったら、もうそれはないと思っていました。
アフターファイブの飲み会でも「マネージャー、一言ここでしゃべってください」帰りでも、「マネージャーから先にタクシーに」などと言われることがありましたが、そういうことはものすごく嫌でした。
会社を離れた瞬間に、普通の一対一の人間に戻るべきだと思うのです。
あくまでも、会社におけるポジションに過ぎない。ひとつの役割を担っているのであって、人間までが偉いわけでは全くないのです。
ところが、そこで残念ながら、勘違いする人が出てきてしまう。上のポジションなのだから、むしろ、偉そうにしなければならないと思っている人がいたりする。仕事を離れてもなお、上のポジションであることを求める人もいます。
まとめ
持つべきは、そうした妙なプライドではなく、リーダーとしての使命感です。
「みんなを幸せにしたい」という思い。これこそが、リーダーの最大限の原動力でなければなりません。
そしてこの使命感は、先にも書いた通り責任感とセットとなります。幸せにしなければいけないのは、リーダーの責任なのです。
時にはつらいこともある。思うようにいかないこともある。わかってもらえないことだってある。
でも頑張らなきゃ、みんなにはいろんな現場で頑張っているだ、と思って奮い立つ。
リーダーとはそういう存在でなければならないと思っています。