部下を持つ上司の勘違い! 部下の育成は効果・効率を向上するのではなく、部下を○○にさせる

部下の育成では、効果・効率の向上を行い、生産性の向上を実現して業務を楽にすることも大切ですが、そもそも○○がないと効果・効率が高まりません。

そもそも論の話です。

これが部下の中にあるか、ないかで短期的な成果もそうですが、中長期の成長や成果も見込めないと思っています。

さらに、あなた自身のマネージメントコスト(教育する時間や指導する時間)を提供するも、部下の能力やモチベーションが高まらず、コストの増加をたどることとなると思います。

それでは気になる○○とは何かをお伝えしていきましょう。

○○とは一体何なのか?

あなた自身もいまのポジションに至ったのは、おそらく(ほぼ90%は当たっていると思っていますが)仕事に取り組む姿勢が本気だったからではないでしょうか!

つまり、○○に入る言葉は“本気”です。

何だよ!そりゃそうに決まっているよ!!

と聞こえてきそうです。

なので、なぜこの話をお伝えしているかをすぐに説明させてください!

あなたの仕事はマネージャー(プレイングマネージャーかもしれませんが)なので、部下を管理したり、育成したり、指導したりする仕事のため、現場上がりだと、体力的な余力が残っていることが多いと思います。

その日常が当たり前になり、以前は肉体労働(営業に出て、顧客と折衝する)もなく、知識労働になったため、以前のようなガツガツ感がなく、自分が見本になると、部下はより楽をするようになってしまうのではないか、と心配する方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、その心配は全く必要ありません。

部下が楽をするようになってしまうとすれば、「楽をするために仕事はするものだ」と、これまで教えてきただけのことなのです。

※もしくは、いまあなたがそう思ってしまっているかです。

つまり、楽をするよりも努力することの方が、どれほど充実感や感動があるかを伝えてこなかったのです。

あなたの過去を振り返ってみてください

あなたも過去の仕事を振り返ると、大変なプロジェクトや案件を抱え、努力し続け、結果を出してきたからこそいまのポジションについているかと思います。

その時を振り返ってみてください!

恐らく、そのプロジェクトを通して、あなたはこんなことを考えたりしていませんでしたか?

・成長したい

・貢献したい

・成功させたい

・上司から認められたい

といったようなことです。

心の中で【楽したい】なんて思って仕事はしていなかったと思います。

※業務が多忙すぎて、もしかしたらそう思うタイミングがあることもありますが…正直わたしはありました…

つまりは、当時のあなたは仕事を本気で取り組み、楽しんでいたのです。

自分が仕事を楽しまない限り、部下も仕事を楽しむことはできません。

もし、それを心配するのであれば、自分が楽を求めているのではないかということを心配するべきです。

なぜならば、自分が楽を求めれば、部下も楽を求めるようになってしまうからです。

何を意識して育成したらよいの?

また、部下から困っていることを聞いて、それを支援することは必ずしも相手の成長に繋がるとは限りません。

相手を楽にすることと、相手を本気にさせ、 成長させることは違います。

どんなに厳しい環境の中でも、そこから道を切り開いていく姿勢を身につけさせることが重要なのです。

人材を育成するために必要なことは、当面の問題を解決する以上に、これから起こりうるであろう、あらゆる問題を自分の力で解決するための自律型の姿勢を身につけることとなるのです。

そのためには評価は厳しく、管理はせず、自ら見本となって示しながら、信頼し、その上で支援を徹底的にすることだと思っています。

じゃあどうやって本気にさせるのかは別の機会にお伝えしていきます。