能力、知識、スキルなしの部下に対して、かけるべき上司の一言

こんな上司と部下の会話がありました。

2パターンあります。

あなたに当てはめて考えてみてください。

上司と部下との会話 バターン1

あなた『最近調子どう?今月の目標はどんな感じ?』

部下『いや~このままいったらダメっすね。だけどA社の担当者の○○さんがうまく社長を口説いてくれたら行けるんですけどね~。こればっかりは分からないので、何とも言えません』

上司『そうか・・・達成できるように頑張ってな!』

部下『頑張ります!』

こんな部下いますよね。

やる気はあるように見せて、努力をまったくしてない!

受け答えだけはしっかりしていて、当たり障りがない!

給料泥棒で上司を馬鹿にしているようなダメリーマンが!

上司と部下との会話 バターン2

あなた『最近調子どう?今月の目標はどんな感じ?』

部下『いや~このままいったらダメっすね。だけどA社の担当者の○○さんがうまく社長を口説いてくれたら行けるんですけどね~。こればっかりは分からないので、何とも言えません』

上司『そうか・・・○○さん(部下)は目標達成に対してどうしたい?』

部下『えっ?!達成したいですけど・・・』

上司『ほんとに?』

部下『はい・・・』

上司『じゃあ、達成に向けて○○さんは(部下)何が出来る?』

部下『見込みを再度洗い出したり、来月の見込みを今月に着地できないか確認します。』

上司『そうか、それじゃあやってみてね!』

部下『はい!』

ほんとにこんなにうまくいくの?

こんな会話は、あなたの部下で想像つきますか?

全くつきませんよね(笑)

それでは、どうしてお伝えしたのかというと、パターン2の会社は存在するのです。

会社名は、リクルート。

聞いたことがある人がほとんどだと思いますが、リクルートには独自の口癖があります。

『それで、お前はどうしたい?』

これが最強であり、強烈なのです。自動的に自発的な動機が引き出されます。

『いや!それはリクルートの採用面接に合格したエリートサラリーマンだからできるんだ!』

と言われそうですが、それを言ってしまうと何も学びがないと思いませんか?

少し考えを深ぼると、エリートサラリーマンだからできたことではないと理解できます。

リクルートは独立起業する人が多いです。

リクルートを卒業した人材が会社を起こして、人材を雇い入れています。

リクルートを卒業した人材はすごくても、会社は1年目や2年目のコテコテの名もないベンチャーです。

そんな名もないベンチャーに、どんな人が採用面接に来ると思いますか?

夢あふれる若者!

ってイメージですよね?!

ベンチャー気質の若手、発言は一丁前だけど、スキルや知識が身についていない人が多いです。

だけれども、社内で教育をして、一丁前のビジネスマンになるんです。

ということは、スキルや知識が最重要ではなく、ほかのことが重要ということです。

一番重要なのは何なんだ?

ということについてお伝えします。

どうやって馬鹿社員を教育しているの?

成長マインドセット: 心のブレーキの外し方を参考にお伝えします。

この本に書かれていることに、こんな図があります。

参照:成長マインドセット: 心のブレーキの外し方

先ほどから会話に上がっている、スキルや知識は、上から2番目の能力、スキルということです。

社員教育が上手いところは、どこからスタートしていると思いますか?

成果を上げるために、従業員を雇うので、成果からではありませんね!

ふるまい・習慣・行動からですか?

意識・想い・人生哲学ですか?

もう、分かりますよね?

一番下の

意識・想い・人生哲学を教育しているのです。

リクルートの

『それで、お前はどうしたい?』

は部下の意識・想い・人生哲学に対してアプローチをしているのです。

普段の業務で忙しくしていると、教育に時間が取れません。

そうなるといつの間にか忘れてしまうので、メリットを書いておきます。

意識・想い・人生哲学にアプローチするメリットは

■自発性がでてくる

■積極性が出てくる

■成長欲求が出てくる

■責任感が出てくる

■行動力が上がる

とても良いことですね。

反面、意識・想い・人生哲学にアプローチするデメリットは?

■成長するまで時間がかかる

■哲学的になりやすい

■暑っ苦しいと思われる可能性がある

デメリットもありますが、あまりあるほどのメリットはあります。

なので、あなたが成果を上げるために行うべき行動はたった一つです。

『(状況を把握したうえで)それで、○○さんはどうしたい?』

意識・想い・人生哲学が高まる質問を行い続けることなんです。

成果を上げるためには、図の通り、能力をあげる必要がありますが、モチベーションがなければパターン1の社員と同じになります!

感情がついてこないんです!

それでは、ふるまい・習慣・行動からですか?

それも、パターン1の社員が出来上がりそうですよね!

そうなると、意識・想い・人生哲学の成長をやり続ける必要があるんです。

人がいつのタイミングで成長するのか?人間性が変わるかは、わかりません。

分からないまま行い続けるので、あなたは忍耐が必要です!

上司であるあなたには忍耐が必要なのです。

忍耐力の鍛え方

忍耐を高める、どうしたらいいの?と質問が来そうですので先にお答えします。

ご自身にこの質問をしてください。

『自分は、本当はどうしたい?』

この質問で、自分自身の動機を高めてください!

そして、”いまは”クソで馬鹿で、言うこと聞かない部下ですが、やり続ければ変わっていきます!

自主性が高まっていくのです。

『どうしても、この壁を越えたい!』となるように、ぎりぎりまで仕向けてください。

その時に、部下へアドバイスをすると、カラカラのスポンジのようにアドバイスを吸収していきます!

部下は、あなたのことをとても優秀な上司と思うようになります。

ギリギリのところで助けてくれた恩人なのですから。

そのために、カラカラのスポンジにさせないといけません。

部下をカラカラのスポンジにするために、あなたは以下を意識してください

■成長するまで時間がかかると認識する。

■部下の行動を観察し、変化があれば変化のフィードバックを行う。

■質問されたら、どんな時でも、『お前はどうしたい?』と聞き続ける。

■裏の陰口を気にするよりも1年後の部下の笑顔を手に入れると心に誓う。

■本当に悔しい思いをしてきたら、アドバイスをする。

まとめ

組織内に、意識・想い・人生哲学を高めていく風習ができた組織はカチカチに硬いです!

リクルートの人材って責任感あふれて、頑張り屋さんが多い印象がありませんか?

実際その通りなんです!

※ちなみにわたしはリクルート出身ではございませんが、知り合いはいます。

そんな人材は1週間や1か月ではできません。

年単位というスパンで考えれば、あなたがいなくでも、組織が回り、ほかの部署がうらやむピッカピカの部署ができます!

愛情をもって接してあげてくださいね!